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アリアナ・グランデが込めた想い?『Over the Rainbow(虹の彼方に)』の和訳(意訳)と考察


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暫くこのブログもほったらかしになっていたけど、久し ぶりに言語を超えて感動してしまった出来事があったの で書いてみる。

 

アリアナ・グランデをご存知だろうか?私は恥ずかしながら知らなかった。こんなに美しく強い歌手がいることを。

彼女はアメリカの歌手で、最近では日本でもヒットしている『美女と野獣』の実写版で主題歌も歌っている。流行に敏感な人や、若い女性であれば知っている人も多いと思う。

 

 

 

 私が彼女の名前を知ったのは2017年5月22日の悲しい出来事からだ。そう、イギリスのマンチェスターで発生した自爆テロである。

そのテロは海外でも若者に人気がある歌手アリアナ・グランデのコンサート後に発生した。つまり若者を標的にした、卑劣で救いようのない事件だ。(この事件では22人の方が亡くなり、内7人が子どもが犠牲になった)

 

犠牲者の方はもちろん。マンチェスターに住む人々に大きな傷を残し、今も悲しみにくれる人もいるだろう。そして恐らく、いや間違いなく、悲しみの底に突き落とされた人物がアリアナ・グランデだろう。自身のコンサート後に、自分のファンが亡くなってしまう。

そんな事は絶対にないのだけど「自分が原因を作ってしまった」と一瞬でもよぎったのではないだろうか?

 

こんな状況を普通の23歳女性が目の当たりにしたらどうだろうか。アーティストと言う職業から感受性も強いはずだ、その悲しみは想像を絶する。そして何より、歌手として公の場にパフォーマンスをする事を、生業にする職業だから「次はもしかしたら自分が標的に・・・」と、思ったのではないだろうか。

そして、当然の処置としてロンドンの公演をキャンセル。ツアーも中断することになった。

 

しかし。彼女は。テロの恐怖に屈服しなかった。

 

テロ発生からわずか15日後に慈善コンサート「One Love Manchester」を開催したのだ。23歳の少女が間接的とはいえテロに巻き込まれた場所に「また行きたい」と思うだろうか。それでも歌うことで、誰かを励ましたい、勇気付けたいと決意したのだ。

 

 

しかしまぁこのスピード感もすごい。テロが発生して間もないのに5万人の会場で、アリアナ・グランデだけではなく他のアーティストも参加して、テレビやネットで生中継される。このスピード感はアリアナ・グランデが言う「結束力」や「愛」がなければ出来ないことだろう。

 

そしてもちろん。この慈善コンサートに反対した人もいるはずだ。それは新たなテロを誘発する可能性や、警備的な問題はもちろん、なにより遺族の一部の方も反対しただろう。遺族からすれば慈善コンサートとは言え、最愛の家族を亡くした後にコンサートを開く事に懐疑的な家族もいたはずだ。

 

そういう事を全て受け止めて、飲み込んで、彼女はステージに立ったのだ。

 

ここまで熱く語ってきたけど、もちろん全て受け売りだ。たまたまYoutubeで流れて来た慈善コンサートの映像を見て、感動のあまり調べまくった内容だ。

 

でも・・・受け売りだとしても、1人でも多くの人に伝えたいと思わせ、感動してしまった歌が「オズの魔法使い」で有名な「Somewhere Over the Rainbow(虹の彼方に)」だ。

 

youtu.be

 

聞きなれた懐かしいメロディーに、アリアナ・グランデの美しい歌声、そしてなにより彼女の感情が歌に入ってたこともあり、恥ずかしながら涙してしまった。

 

しかし・・・それにしても・・・なぜこんなにも心に迫るものがあるんだろう?そして、そもそも慈善コンサートの最後にナゼこの曲を選んだのだろう?あれ・・・?ってかオーバーザレインボーって、どんな歌詞だったっけ?

 

そんな疑問がふつふつと沸いて来たので、さっそく調べてみたが、和訳の歌詞がどうもしっくりこない。なので自己満足的にSomewhere Over the Rainbow(虹の彼方に)を『和訳』というか『意訳』してみた。

 

もちろんわかっている。この曲は「オズの魔法使い」で利用されるミュージカルの曲で、主役のドロシーが「遠い夢や魔法の国に行ってみたい」と物語の序盤に流れる歌だ。

 

だから、そんな深い意味もないし、テロの犠牲者をしのぶ意味もない。だけど言葉は時として、状況や場所によって「捉え方」が変わることもあると思うから、こんな意訳があってもいいかなと思い、自己満足的に披露してみる。

 

 

 

題名:Somewhere Over the Rainbow(虹の彼方に)
歌詞:あくまでも意訳です。


Somewhere over the rainbow
Way up high

虹の彼方の
どこか 空高くには


There's a land that
I heard of Once in a lullaby

特別な場所があると
小さな頃に 夢のはざまで 1度聞いたの。

 


Somewhere over the rainbow
Skies are blue

その虹の彼方では
いつも空は 透き通り


And the dreams that you dare to dream
Really do come true

そこで "あなた" が見る夢は
全て本当に叶うんだ。

 


Some day I'll wish upon a star
And wake up where the clouds are far behind me

ある日 "わたし" は星に願う。
その遠い場所にある 雲の上で 目覚めることを。


Where troubles melt like lemondrops

そこでは全ての悩みが 飴の様に溶けて無くなるの。


Away above the chimney tops
That's where you'll find me

あの煙突よりも もっともっと上にある その場所で
"あなた" が "わたし" を見つけてね。

 

 

Somewhere over the rainbow
Bluebirds fly

その虹の彼方から
青い鳥や 他の鳥たちが


Birds fly over the rainbow
Why then, oh why can't I?

虹を超えて こちらに飛んでるくのに
なぜ "わたし" は行けないの?ねぇどうして?

 


Some day I'll wish upon a star
And wake up where the clouds are far behind me

ある日 "わたし" は星に願う。
その遠い場所にある 雲の上で 目覚めることを。


Where troubles melt like lemondrops

そこでは全ての悩みが 飴の様に溶けて無くなるの。


Away above the chimney tops
That's where you'll find me

あの煙突よりも もっともっと上にある その場所で
"あなた" が "わたし" を見つけてね。

 


Somewhere over the rainbow
Bluebirds fly

その虹の彼方から
青い鳥や他の鳥たちが


Birds fly over the rainbow
Why then, oh why can't I?

虹を超えて こちらに飛んでるくのに
なぜ "わたし" は行けないの?ねぇどうして?

 


If happy little bluebirds
fly beyond the rainbow,
Why, oh, why can't I?

もし、幸せの 青い小鳥が
虹を超えて こちらに飛んで現れたら
きっと "わたし" にもいけるよね?

 

 


言葉の捉え方によっては、レクイエムにも聞こえる。この曲が最後に選ばれたのも、なぜか涙が溢れてしまったのかも、国や言語を超えた表現の「なにか」がそこにあったのだと思う。

 

遠い空の向こうで起きたかの様に「テロ」は、日本人にとっては現実的に感じられない。だからこそ、歌でテロの残酷さや、テロに対抗するのは「暴力」ではなく「愛」だと言うことを、彼女は世界に、いや虹の彼方まで伝えたかったのかも知れない。