わーわーあー言うとります。

「わーわー」書いて、世界を「あー」って言わせたい。

表現とはなにか?Sia(シーア)の楽曲と土屋太鳳のダンスを見て思うこと。


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世の中は表現で溢れている。

言語・表情・身振り・絵画・写真・音楽・建築・彫刻など

表現する人が無意識に又は意識的に自身の感情や思想や意志を表す。

ボクらは日常で数え切れないほどの表現に接している。

その無数に降り注ぐ表現の中で、心に突き刺さる様な尖った表現に

あなたは襲われたことがあるだろうか?

 

顔なきシンガー・ソングライターとして知らているSia(シーア)。

代表曲「Alive」の土屋太鳳(つちや たお)が出演する日本版MVが

3月6日(日)深夜に公開される。

 

恥ずかしながらSiaの事は全く知らなかった。

土屋太鳳に関しても名前を知っている程度。

しかしYoutubeで公開された動画に心を揺さぶられてしまった。


www.youtube.com

 

Siaの歌声と、土屋の舞踊に圧巻されてしまった。

 

Sia(シーア)は何者なのか?

私も存在すら知らなかったSiaとは何者なのか調べてみた。

 

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photo by sia Twitter

Siaは1975年生まれのオーストラリア出身。地道な活動を続け、ようやく芽が出た矢先にバセドウ病を発病してしまい、表舞台には出てこなくなった。(バセドウ病甲状腺の病気。日本では歌手の絢香が一時活動休止。サッカーの本田圭佑選手も発症したとの噂もあった)

その後、裏方としてリアーナの「ダイアモンズ」、ビヨンセの「プリティ・ハーツ」、ブリトニー・スピアーズの「パフューム」など、ソングライターとして数々の大型ヒット・ソングを手掛け、現代ポップス界最大のヒット・メイカーとして活躍。

しかし、その活躍のプレッシャーからか、アルコールに溺れ依存症となってしまう。(鎮痛剤依存症、自殺未遂もあったと言われている)

なんとか依存症から抜け出し、2014年に7年振りのアルバム『1000 フォームズ・オブ・フィアー』をリリース。

アルバムからのファースト・シングル「Chandelier(シャンデリア)」は全世界59カ国のiTunesチャートや米ビルボード誌が選ぶ「2014年ベストソング10曲」で見事1位に輝く。なお、この「Chandeller」はアルコール依存症だった自身を投影させた楽曲となっている。

「有名になりたくない」というポリシーのもと、顔を一切公表しない、メディアのスポットライトを浴びることを嫌う。

 

参考サイト① by プロフィール | Sony Music
参考サイト② by 顔をみせないアーティストの歌〜Sia(シーア)心の叫び声〜|TAP the NEWS|TAP the POP

 有名になりたくないから顔を出さない。しかし、顔を出さないからこそ逆に彼女の魅力が際立ってしまう。彼女の歌声が心の奥底に響いてしまう。

Taylor Swiftテイラー・スウィフト)の様なアーティストは「光」がある所から、表面的な感覚をくすぐる楽曲だとしたら、Siaは「闇」の中から叫び、心の奥底を震わす楽曲だ。

表現で伝わる感情や思想は、表現者の人生を如実に表す。Siaだから伝わる「なにか」が「そこ」にはある。

そしてSiaの表現を更に尖らせているのがMVに登場する天才Maddie Ziegler(マディー・ジーグラー)の存在だ。まずはこのMVを見てほしい。

 


www.youtube.com

 

どうだろうか?

歌詞の意味がわからなくても、ダンスから感情や思念が伝わらないだろうか?

Maddie Zieglerは当時わずか11歳。いや逆に少女だから出来る表現だ。

Siaが表情と言う表現を削ぎ落したからこそ、シンボリックとなるダンス。

言語を超えた表現がここにはある。(Youtubeは11億再生数)

なお、彼女が表現するダンスはコンテンポラリー・ダンスと言う表現だ。

コンテンポラリー・ダンスとは

1980年代から広く使われるようになった語。字義的には現代の舞踊すべてを指すが、一般には、バレエ、フラメンコ、ジャズダンスといった既成のジャンルに属さないものを指す。

引用: コンテンポラリー・ダンス(こんてんぽらりーだんす)とは - コトバンク

 

土屋太鳳が表現する「もの」はなにか?

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出典: CINRA.NET   Photo by Yoshika Horita 

 

土屋太鳳NHK連続テレビ「まれ」のヒロインとして有名だ。

その後も映画やドラマで大活躍をしている。

そんな彼女だが3歳から日本舞踊やバレエなどを学び、現在は学で舞踊学を専攻している。つまり舞踊については役者よりキャリアがあるのだ。

そもそも役者は「役」があり、それに「自分が入る」か「自分にはめる」かだ。

しかし舞踊(特に今回の舞踊)は「型」がなく楽曲を自分が感じるままに表現する。恐らく役者とは通じる所があっても、まったく別の表現手法なんだろう。【注意:振り付けは振付師が担当したので、ある意味では「型」がありますね】

ちなみにアメリカ版のMVには天才空手少女の高野万優(たかの まひろ)が出演している。これはこれで素晴らしいMVだが、やはり楽曲を表現したと言うよりも、「型」を楽曲に合わせた感じがある。

 


www.youtube.com

 

果たして土屋はSiaのAliveの「なに」を表現するのか?

インタビューでは以下の様に語っている。

「アライヴ」を初めて聴いた印象は、“野生”。「私は何があっても生きていくんだ」という、想像するよりも、凄いパワーだと思いました。
撮影では、「生きようとする何か」「生きたいと思う何か」を注ぎ込もうと思って挑みました。

出典: 土屋太鳳がSiaの新PVでダイナミックにダンス、予告映像公開 - 音楽ニュース : CINRA.NET

楽曲を聞いた時の印象は人それぞれだ。だから表現方法も十人十色になる。

だから表現にはデジタルの様に1(良い)と0(悪い)では判断できない。

もっとアナログ的なところに表現の本質がある。

商業的な見方を無くせば、もしかしたら100人いて1人が良いと思えばいいのかもしれない。

ならば、表現者が感じたままに、その人らしく、本能的に表現してほしい。

そうすれば歓喜と恐怖で心が揺さぶられる表現になるに違いない。

 

今夜の「情熱大陸」後に公開されるであろう土屋が表現するAliveが楽しみだ。

 

【2016年3月7日追記】

ついに土屋が踊るSiaのAliveがフルバージョンが公開された。

予告はYoutubeだったのにも関わらず、全編公開はなぜかGYAOだ。

世界中の人に見てもらい、世界の人がどのように感じるかを見たかったのでYoutubeで公開をしてほしかった。。。(今後Youtubeで公式に公開される事を切に祈る)

Youtubeでも公開されました!!

 

 

さて、全編を見た感想は・・・

 

「生」に執着した狂気と、むき出しな野生に、良い意味での下品さ。

「生」に絶望した寂しさから溢れだす、美しさと妖艶さを感じる。

こんな「表現」が妥当だろうか?

 

21歳の土屋だからこそ良い面も悪い面も「表現」出来たのだと思う。

あのダンスを踊りきる身体能力の高さに脱帽です。すごい。

なお、Aliveの歌詞を理解してからダンスを見ると、また違った感じ方をするかも。

 

 

ちなみNHKの『花子とアン』で土屋と姉妹役として共演した吉高由里子は以下のツイートをしている。

 ふと吉高がAliveを踊ったら、どんな表現になったのだろう?と妄想してしまった。 

わーわー言うとりますが、あーっと言う間にお時間です。さよなら。