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M-1グランプリ2015の結果がトレンディじゃないと思っている人へ


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5年ぶりに復活したM1

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 photo by M-1グランプリ2015 公式サイト

M-1グランプリと言えば島田紳助が中心となって漫才の頂点を決める大会として2001年から2010年まで開催された伝説的な番組だ。

伝説となっているのには理由がある。今は引退した島田紳助が委員長を務め、現役でストイックなまでに笑いを追求する松本人志や、漫才やお笑いの世界で数々の偉業を成し遂げた大御所が審査員となり、そこで認められれば優勝を逃したとしてもM-1バブルと揶揄されるぐらい、人気お笑い芸人への道が開かれる。

参加する芸人も、見ている視聴者も、M-1では何かが起きる!

そんな期待を否が応でもしてしまうのがM-1だった。

そう・・・2010年までは・・・

重みのある番組か?軽い番組か?

そもそも『M-1』と言う名前は格闘技の『K-1』から取っている(と思う)。格闘技みたいに、1つの間やボケが命取りとなる緊張感や緊迫感がM-1にはあった。

その緊張感を生み出していたのはやはり前述した審査員の存在だろう。

今回のM-1審査員はこれまでの歴代王者が務める事になった。これについては賛否両論があり実際に開催してみないと誰もどうなるか予想が付かなった。これは完全に結果論になるが歴代王者が審査員を務めたのはM-1においては『失敗』だったと個人的には思う。

やはりいくら歴代王者とは言え、現役バリバリでテレビタレントとして活躍しているメンバーが審査員としての『重み』を出す事は難しかったのだ。

視聴者としても歴代王者が『重み』のある真面目なコメントをしても違和感があっただろうし、審査員側からしても同期や後輩に対して『重い』発言はテレビでしづらかったのではないか?

この『重み』がなかった事が、司会を務める今田耕司の回し方にも違和感をだしてしまった。

前までは審査員を前に緊張していた出演者を柔らかくするための発言が、審査員の重みを調和して、緊張と緩和を生み出していた、しかし今回は今田の絶妙な柔らかい回しがM-1全体を軽く見せる結果となってしまった。

しかし、これは致し方ない。あの場で一番の芸歴と力量をもった今田が作った柔らかい空気を、後輩の審査員が壊す(変える)わけにもいかないからだ。そしてなにより今田は司会としてあのスタンスを取るしかなかったのだ。

それに審査員は現役のお笑い芸人でありテレビタレントだ。同期や後輩の漫才を評価するのは照れもあるだろうが、それ以上に「笑い」を取りたいと思うのはあたりまえだ。だからコメントも結果として軽いコメントになってしまう。

もちろん所詮はお笑い番組だ。『重い』とか『軽い』とかを考えること自体が重いし、軽く楽しめばいい。しかしM-1は昔のM-1は間違いなく重みがある重厚な番組だったのではないだろうか?

トレンディエンジェルは悪くない

ではM-1オワコンでダメな番組になったのだろうか?

いや、そんな事はない。5年前のM-1と毛色は変わってしまったが新生M-1として見ればいいのだと思う。M-1という名を引き継いだ新たなコンテンツだ。

重みは無くなったが今回も新たなスターが出てきそうな雰囲気もあった。過去に決勝で涙を飲んだジャルジャルタイムマシーン3号がパワーアップして帰って来て感動すらした。

そして、トレンディエンジェルの勢いはすごかった。新生M-1だからこそ優勝出来たのだと思う。だからトレンディエンジェルは悪くない。昔のM-1に思いを馳せすぎている自分が悪いのだ。

 

次回のM-1がどの様な形になるかは分からないが、M-1を見て改めて思ったこと。それは・・・

やっぱりお笑いが好きだー。

 

<最後に>

今回のM-1で一番大声だして笑ったのは『馬鹿よ貴方は』が敗退となった際にコメントを求められて「やっとM1らしくなってきましたね」の一言に爆笑してしまった。第8回の時に笑い飯が敗退し「思ってたんとちがーう!」の一言と同じぐらい爆笑した。漫才もそうだけど敗退した際のコメントも芸人としての力量をとわれますねー。

 

わーわー言うとりますが、あーっと言う間にお時間です。さよなら。