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Amazonジェフ・ベゾス『もうパワポ禁止な』の本質とは?


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もうパワーポイント禁止だから

すっかり涼しくなって夜は窓を開けて寝ると、少し寒いぐらいになりました。去年は秋を感じる間もなく「あ!」っと言う間に冬が来た感じだったので、今年は秋に頑張ってもらって過ごしやすい時期が少しでも長く続くといいですね(^^)

さて、FacebookのTLに以下の記事が流れ着いてきました。


Amazon ベソス氏「もうパワーポイントは禁止」|リーディング&カンパニー株式会社

 

一見すると「大賛成」と思う記事ですが、論調が「パワポは悪」になっている様に見受けられて少し疑問を感じました。本当にパワポ(プレゼンテーションソフト)は悪なのでしょうか?

 

ジェフ・ベゾスの発言ソース

この発言は恐らく以下書籍がソースだろう。

以下引用

アマゾンの文化は独特だ。会議で、パワーポイントやスライドによるプレゼンテーションは行われない。そのかわり、6ページの意見書で要点を説明する。クリティカルシンキングを育むには散文形式のほうがいいとベゾスが信じているからだ。新製品ならプレスリリース形式で文書を作る。つまり、その提案をどのような形で顧客に提示するのかを形にするわけだ。

 要するに社内会議をする際「無駄なアニメーションや装飾された資料は不要」と言うことだと思います。

また、Amazaonの会議では6ページの意見書を最初に全員で読み込むそうです。つまり、会議に置いてプレゼンの様な「一方通行」の情報を受けてから会議するよりも、全員で「共通認識」を持って会議した方が生産性が高いと言う事が読み取れます。

そして重要なのは「社外」へ向けたプレゼンについては、プレゼンテーションソフトの利用を明確に否定しているわけでもないし、実際にAmazonのfireを発表した際にはジェフ・ペゾスの後ろにデカデカと恐らくプレゼンテーションソフトで作られたと思われる資料が表示されている。(今は亡きAppleのスティーブジョブスもKeynoteでプレゼンしるし)

つまり、パワポはあくまでもツール(道具)であって道具は悪くない。ただし使い方を間違えると道具は悪にもなりえると言う事です。

 

日本企業におけるパワポ悪用例

少し驚いたのはパワポ問題は体裁を気にする日本特有の問題かと思いましたが、IT界を代表する人物がパワポについて問題提起している事です。この問題はもしかしたら世界共通なのかも知れませんね。ちなみに私が思うパワポ問題は以下の通り。

 

1.資料を作る事が目的になっている

これ一番よく見かけます。無駄なアニメーションや装飾で時間を掛けまくって作る資料は、生産性も低くいし本当にダメな資料が多いです。こういう資料を作る人は
 ①資料を作る事が目的(仕事)だから時間を掛けられる人
 ②内容に自身が無いから見た目で誤魔化そうとしている人
のどちらかだと思います。プレゼンは「なにを伝えるか」が一番重要なんですが「どう伝えるか」に拘る人が多すぎます。それに社内資料であれば生産性を一番重要視するべきです。

 

2.会議資料をなんでもパワポで作らせる

以前勤めていた会社でもありました。たとえば売上管理をBIツールでやっていても、上司に報告する際はCSVでダウンロード⇒パワーポイントに転記を求められたり、テキストエディタなどでA41枚ぐらいに纏めてくれればいいのに、パワポで6ページぐらいの資料を作成したり・・・(印刷するとアニメーションで表示されたオブジェクトでテキストが隠れると言う事もありました(笑))

要するにTPOなんですよね。度手間が発生する様な事や、明らかに他のツールで作成や報告をした方がよい物をパワポで全て作成しようとすることは悪習です。

 

3.提案資料と説明資料が混同している

SIer特有なのかも知れませんが「提案」と「説明」の区別が付いていない人が多いと思います。例えばコンペなどでプロジェクターに投影したパワポ資料をプレゼンするのに、細かい仕様や説明までパワポに記載されている場合があります。

これは作成したパワポの資料をそのまま「提案書」として提出するからだと思いますが、プレゼン中は非常に無駄です。なぜなら細かい仕様や説明などになると文字が小さくなり顧客が手元の資料を読み出すからです。

1度そうなると顧客は手元の資料を読みだしてプレゼンしている意味が半減してしまいます。この様な事態を避けるためにも「提案」は要点のみを絞りプレゼン。「説明」は別紙で用意して必要な部分を別途説明するべきです。

そうする事で「提案」はパワポで「説明」はエクセルやワードなどで切り分けられます。もちろん理解がある顧客であればパワポの資料も不要になるかもしれませんが、要点のみ確認したい経営層には別途作成した要点を絞ったパワポの方が刺さる可能性が高いです。

 

プレゼントを貰って相手が喜ぶかが大事

色々と述べてきましたが上述したとおり「パワポは悪」ではなく「使い方が悪」が本質で、ジェフ・ペゾスが言いたい本質もここにあるのだと思います。

プレゼンの語源はプレゼントだと思いますが、要するにプレゼンを受けた(プレゼントをもらった)人が喜ぶ様にするのが大切です。なので顧客によってはパワポで作成した方がよいだろうし、テキストで列挙する方が良いかもしれません。

最終的にはプレゼンをする(プレゼントをする)人の気持ちが大切かもしれませんね。

 

 

わーわー言うとりますが、あーっと言う間にお時間です。さようなら。