死ぬとき心はどうなるのか？NHKスペシャルを見たまとめ。

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先日NHKスペシャルで放送された「死ぬとき心はどうなるのか？」を見たのでざっとまとめてみたい。

この番組は過去に「臨死体験」と言う本を書いた、ジャーナリストでもあり作家でもある立花隆さん（７４）が、自らもガンに犯され死を間近に感じる今、再び脳科学や心理学など取材して「死んだら心はどうなるか」を探求する番組。

ちょっと長いけど要約すると以下のとおり。

脳外科医が脳に炎症を起こして脳波も停止し昏睡状態になったんだけど、奇跡的な回復をして臨死体験をしたんだって。脳波停止してる状態で臨死体験したから「脳」と「心」は別の存在だよ。
生後数か月でインフルエンザをこじらせて生死の境をさまよった子が、２歳の時に突然「神様をみた」と言い出して、その時の病室の様子を語り出すと言うとんでもない体験をしたんだって。

いやいや。心停止したら脳波止まるって言う定説は間違ってるかも。ネズミを使って微量な脳波も観測できる装置で実験したら、心停止後も微細な脳波が数十秒間続いてたから臨死体験はこの脳活動によるもんだよ。
そもそも体外離脱現象は脳内の現象っていう論文あるよ。てんかん治療のために脳に電極を埋め込まれた患者が脳（角回）を電気で刺激すると体が浮遊して自分を上から見ている感覚を味わったと証言してもん。

脳は騙されやすい特質を持っているよー。被験者が人形の足が映るゴーグルを付けて被験者と人形に同じタイミングで足に刺激を与えると、人形の足を自分の足と錯覚してしまう、これは心が人形に移ったとも説明できるでしょ。
あとフォールスメモリ（偽の記憶）を植え付ける事も出来るよ。被験者が子どもの頃の写真を合成して気球旅行へ行ったニセの写真を作って「この旅行楽しかった？」と質問すると「覚えてないよー」と言うけど、同じ質問を繰り返したら７日目から「行ったことある」と言い出すぐらい脳みそは騙されやすいんだよ。
人形の実験やフォールスメモリの実験からみても人間って誤った感覚や記憶を「事実」として信じてしまう生き物だから、臨死体験も死の恐怖を誤魔化すために作り上げられた偽の記憶なんじゃない？

ってか「心」とか「意識」ってなによ？最近の研究では「心」の一部である「意識」は脳内の特定部位にあるんじゃなくて、複雑に絡みあった蜘蛛の巣みたいなもんだと言う理論があるよ。
この理論だと感覚とか感情とか記憶など膨大な情報が複雑に繋がりあった状態を「意識」とするから、プログラムで複雑な情報を繋がりを設計すればコンピューターに「意識」を持たせる事も可能だよ。

寝ると「意識」って無くなるじゃん。そして夢を見るでしょ？その睡眠とか夢について中心的な役割を担ってるのが脳の「辺縁系」って所なんだけど、臨死体験も神秘体験もこの「辺縁系」が起こしてる脳内現象だよ。
ちなみにこの神秘体験を感じさせる「辺縁系」って古代からある人間の根本的な機能だから神秘体験をする能力って本能に近い感覚だと思う。
なぜそんな機能があるかだって？そんのは知らん。科学はどのような「仕組み」かを追求するもんだから、なぜって言う「存在」する理由については人それぞれの信念によるだろ？

死ぬって事はそれほど怖いことじゃないよ。哲学者のエピクロスは「人生の目的は心の平安を得るのが最大の目的」って言ったじゃん。人間の心を乱す最大のものって自分の死について考えすぎちゃうことだよ。
いい夢を見たいと言う気持ちで人間は死んでいくことが出来るから、死の恐怖を考えすぎないで心の平安を得ればいいんじゃね？

こんな感じです（一部意訳あり(笑)）。

「死ぬと心はどうなるのか？」と言うタイトルと番組内容がアンマッチしてるので見てて腑に落ちない点が色々ありましたが、神秘を解明する番組は好きなので最後まで見てしまいました。

しかし番組自体は「心」に響くものが無かったですね。過去に「脳」「死」「神秘体験」の話で「心」に響いたのはTEDで発表された以下のプレゼン。

内容の好き嫌いはあると思うけど、とにかくプレゼンが上手すぎて英語が聞き取れない僕も「心」に響いて感動してしまった。

「死ぬとき心はどうなるか？」それも知りたいけど死んだら終わりだから「生きているうちに心とどう付き合うか？」を大事にしたいですね。

わーわー言うとりますが、あーっと言う間にお時間です。さようなら。

わーわーあー言うとります。