ブラック企業は利益をウンコだと思った方が良い。
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ブラック企業大賞2014発表
今年もブラック企業大賞が発表された。
「ブラック企業大賞2014」はヤマダ電機が「大賞」。たかの友梨、すき家にも部門賞 | 水島 宏明
この大賞にノミネートまたは表彰された企業はどんな理由があるにせよ、火のない所に煙は立たぬと思うので、襟を正して自身が起業した際の志を再度見つめなおす必要があるでしょう。
何を持ってブラック企業とするかは明確な基準や指針はないので難しいですが、個人的には「利益をウンコだと思ってない企業」はブラック企業に近い存在だと思います。
利益とはなにか?
Wikipediaによると以下のとおり定義されています。
利益には、一般的に「りえき」「りやく」の二つの読み方があり、読みによって意味が異なる。
りえき
利すること。利得。得分。もうけ(儲け)。とく(得)。「利益を得る」りやく
仏教の言葉。ためになること。法力によって恩恵を与えること。自らを益するのを功徳(くどく)、他を益するのを利益という。
読み方によって意味が少し違いますが本質は一緒ですね。
しかしビジネスにおいて「利益」は圧倒的に「りえき」の意味で理解されている事が多く、決して悪いことではないですが、どうしても「どうやって設けるか?」「どうやって得するか?」など利己的な考えに偏る傾向があります。
そうなるとお客様目線、従業員目線で物事を判断せずに経営者の「利己的な益」を得るために誤った判断をしてしまいブラック企業化する経営者が多いのだと思います。
本来であれば「利益」は「りやく」にあるとおり「他を益する」意味もあるのでお客様はもちろん従業員についても恩恵が得られる様にするべきです。
利益はウンコなのか?
さて、話を「利益はウンコ」に戻しましょう。
この言葉は伊那食品工業の塚越会長が「リストラなしの年輪経営」で書かれている言葉です。要約すると以下のとおりです。
ウンチは出すのが目的ではなくて自然に出るもの。食事をいっぱい食べ過ぎると体に悪い。身の丈にあった適切な量を食べて、栄養を隅々まで行き渡す(設備投資、研究開発、福利厚生など)それで残ったものが自然と出るウンチだそうです。健康なカラダ(企業)からは良い利益が自然と出る。
要するにウンコ(利益)を出すこと自体が最終目的になると体(企業)は健全じゃなくなると言う事です。あくまでもウンコは自然に出るもの。企業が成長するために投資して、なにより従業員に正当な給与や福利厚生を与えてから出すのがウンコです。ウンコを先に出そうとする不自然な経営をすると健康体じゃいられなくなる。(なんかウンコウンコ言ってごめんなさい(笑))
あくまでも利益をウンコにするのは例え話の1つですが、会社が一番重要だと思っている利益を排泄物のウンコに例えるところにセンスを感じます。
ブラック企業の皆様へ
恐らく従業員(特に日本人)の多くは働く事が嫌いじゃありません。時に残業、時に休日出勤、時に会社の為に身を粉にする事もあるでしょう。しかしそれは経営者や幹部の皆さんが「利己的な益」を得るためにしている事ではありません。社会、会社、同僚、そして自分の家族も含めて「他を利する」ためにしているのです。そしてその行為が自分に帰ってくると信じてます。
その様な従業員が会社から離れる前に「利益はウンコ」だと思い直し経営方針を今一度見直してみてはどうでしょうか?
「会社」は「法人」です。「法人」とは自然人以外で、法律によって「人」とされているものを指します。「法人」が健康体でいるために良いウンコを出すように努力しましょう。
わーわー言うとりますが、あーっと言う間にお時間です。さようなら。